「飼い犬が捨てられた」というニュースを聞いたり、道でお腹を空かせていそうな野良猫の姿を見たことはありませんか?そんな時に「かわいそう」と思ったり、餌を与えようと思ったこと、ありませんか?

私たちは、町田市内で「飼い主のいない犬猫の保護活動をしている人」と かわいそうな犬猫たちのために「自分にも何かできることはないだろうか…」と考えている人 とを繋ぎ、サポートしていくことを目的とした 中間支援団体 です。

出所:犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況(環境省HPより)
上記を元に町田いぬねこ守り手ネットワークが作成

環境省の調べによると、平成16年度の全国の犬猫の「引き取り数」は418,413匹で「殺処分数」は394,799匹(上記グラフ左を参照)ですが、そこから18年が経った令和4年度には「引き取り数」は52,793匹、「殺処分数」は11,906匹に減少しています。

昭和48年に動物福祉の進んだ国イギリスの影響もあり、「動物の愛護及び管理に関する法律」が制定されました。そして、平成24年の法改正で保健所などの行政は「終生飼養の責務」を前面に出した犬猫の引き取りの拒否が可能となり殺処分数が減少した、という背景があります。

また、東京都では平成30年(2018年)にはじめて殺処分が※ゼロになり、現在も記録は更新されています。
※動物福祉の観点から行ったもの及び引取り収容後死亡したものを除く

東京都が殺処分ゼロを達成できた大きな要因の一つには、本気で社会を変えようとした「動物愛護団体」や「個人で保護活動を行うボランティア」と「行政」の協力と連携、そして努力がありました。
しかし、これを継続していくためには、さらなる努力が必要です。


とくに、日本全体ではまだ多くの地域で殺処分が行われており、「ゼロ」を達成できているのはごく一部に過ぎません。「殺処分ゼロ」を全国規模で実現するためには、今後も持続的な取り組みと支援が欠かせません。

わたしたち町田いぬねこ守り手ネットワークは、町田市内で活動するボランティアを支援し、「地域から動物愛護の変革を起こしたい」という強い思いを持っています。

東京都が殺処分ゼロを達成した背景には、行政とボランティアの強力な連携がありましたが、この取り組みを継続し、さらに全国に広げるにはさらなる「支援」と「活動の強化」が不可欠です。

町田市から「地域の動物愛護活動」を強化し、全国的な課題の解決に向けた第一歩を踏み出したたい、不幸な道を辿る犬猫を1匹でも多く減らしたい、と考えています。